高専制度創設60周年記念式典参加報告
- 2022年11月25日
高専制度創設60周年記念式典参加報告
― たゆまぬ挑戦,飛躍の高専! ―
会長 大谷文雄(11C)
※ 改行位置ずれなどで読みにくい方は、こちら(PDFファイル)でご覧下さい。
高等専門学校は昭和37年に第1期校が開校され、令和4年に創設60周年の節目を迎えました。この節目の年として、11月16日(水)に創設60周年記念式典、記念シンポジウム及び記念祝賀会が東京の会場で開催されました。米子高専からは寺西校長、重松総務課長及び大谷が参加しました。
参加者は来賓の各国大使、国会議員等を含め、企業、大学、文科省、各種団体、海外関係者そして高専関係者等で総勢400名近くでした。
参加者のうち、高専関係者は約150名で、高専関係者の中には、12高専、14名の同窓会役員がいました。
新型コロナ対応のため会場が分散され、私は別会場でスクリーン越しでの聴講でした。
米子高専同窓会も感謝状の贈呈の対象でしたが、後日送付とのことで、改めて紹介します。
以下当日の主な内容です。
【記念式典】
時間:13時30分~14時45分
会場:一橋講堂
内容:式辞 谷口功国立高等専門学校機構理事長
来賓祝辞 永岡桂子文部科学大臣、東原俊昭(株)日立製作所取締役会長・代表執行役、
Aneek Laothamatasタイ王国高等教育・科学・研究・イノベーション大臣
東原会長は阿南高専の出身です。
キャッチフレーズ・ロゴ最優秀賞表彰(応募委、奈良高専学生、明石高専学生)
感謝状贈呈(表彰対象は2,267の団体、個人)
【記念シンポジウム】
時間:15時00分~17時40分
会場:一橋講堂
テーマ:「イノベーションを起こすものづくり人財教育へ
―飛躍の高専!から未来の人財を送り出す!―」
[基調講演]
演題:「30年後を考えてみよう」
講師:益一哉氏(国立大学法人東京工業大学長)
益学長は神戸市立高専の出身です。
次の30年はこれまでの60年にあたる。高専卒業生として、東工大の取り組みとして今も挑戦を続けていること、今後の高専に期待することについて語られました。
[トークセッション]
テーマ:「高専のアントレプレナーシップ教育と起業」
登壇者:松尾豊氏(一般社団法人日本ディープラーニング協会理事長)
山川咲氏(神山まるごと高専クリエイティブディレクター)
渋谷修太氏(フラー株式会社代表取締役会長)
ファシリテーター:岡田隆太朗氏(一般社団法人日本ディープラーニング協会事務局長)
登壇者からは、「高専ディープラーニングコンテスト」を皮切りにトークが進められ、「60年前に作られた高専制度という教育の仕組みが今の時代に合っており、最先端の仕組みになっている。」という発言がありました。
※アントレプレナーシップは、起業意思の有無に関わらず、自ら枠を超えて行動を起こし新たな価値を生み出していく力を意味します。現在、文部科学省も「アントレプレナーシップ教育」を進めています。
※神山まるごと高専は、全国58番目の高専として、来年2023年4月に徳島県神山町に開校される私立の全寮制の高専です。クリエイティブディレクターの山川氏は創業メンバーの一人で、学校長の大蔵峰樹氏は福井高専の出身です。
神山まるごと高専のHPはこちら → https://kamiyama.ac.jp/
[学生研究成果発表]
国立高専(高知高専他)
「高専衛星KOSEN-1、宇宙へ」
公立高専(東京都立産業技術高専)
「電解コンデンサレスインバータを用いたアクティブフィルタによる電源高調波抑制」
私立高専(国際(旧金沢)高専)
“Developing Technologies to Reduce Labor in Small-Scale Agriculture”.
「小規模農業の省力化に向けた取り組み」
タイ高専
“Our experience in Kibo Robot Programming Challenge (KRPC)”.
【記念祝賀会】
時間:18時30分~20時00分
会場:如水会館
国会議員等による祝辞の後、300人以上の参加者による懇親会が開催されました。
高専ロボコン2021で優勝した小山高専の学生によるスケーターロボの実演がありました。
「高専制度創設60周年記念事業特設サイト」→ https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/
「記念式典/記念シンポジウム」Youtube動画 → https://www.youtube.com/watch?v=SOU-KSRoXv0