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BS11報道ライブ21メモ

  • 2017年12月07日

投稿者:杵築 邦昌 @ 米子高専同窓会中部支部 (ID:15142346) 

中部支部役員に配布したメモを記録として投稿しておき
ます。

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BS11報道ライブ21 INsideOut <高専>
6月8日(月)21:00~21:54

<キャスター>
∇露木 茂

<出演者>
∇河村 建夫:元文科相 自民党衆議院議員 高等専門
       学校を考える議員連盟会長

∇小畑 秀文:独立行政法人 国立高等専門学校機構
                      理事長
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・高専の歴史
 創設から現在。国立51校、公立3校、私立3校
・強み
 ・大学生が2年生まで一般教養科目を履修するのに比
  べ、高専生は1年生から専門科目を履修。
 ・実験、実習と実践的な教育も大学より充実。
 ・中学卒業時点で進路を決めているので、学生の目的
  意識が高い。
・創設時からの変化
 ・高専創設時の大学進学率10%。高度経済成長期に
  工業高校卒では物足らないという産業界からの強い
  要請で高専が創立され、大歓迎された。現在は大企
  業を中心として技術者採用は大学院の修了者へとシ
  フトしてきている。
 ・全体的に科学レベルが高度化する中、従来の学卒と
  工業高校の間を埋める役割をしていたが現在は上は
  マスターになったので、高専も従来より上の技術者
  を育成する必要が出てきた。もちろん5年卒への産
  業界からの評価は相変わらず高いものがあるが(守
  備範囲が広がった)。
  求人倍率が5年卒で20倍、専攻科卒で30倍と大
  変高い

・海外でも高専制度が評価されている
 ・モンゴルで高専(KOUSEN)が3つできた。
 ・ベトナムでもホーチミン工科大学の中に高専のコー
  スを設置する計画がスタート
 ・ミャンマー、トルコでも高専を導入したい意向。

・大学工学部と高専の違いは?(垣根がみえなくなって
 はいないか)
 ・大学は学術中心。高専は実践力。(小畑)

・高専の未来像
 ・技術の進歩、環境の変化など、今の時代に合ったも
  のに少しずつ変えていく必要がある。
 ・産学連携の事例。リコーとサレジオ高専の事例
  『RICHO Future House』(注:サレジオは私立)
 ・産学連携を国としてサポートする動きは?⇒文科省
  が動き出し産官学円卓会議が始まった。(河村)
 ・国立の高専なので、国の方針をもう少し明確にすべ
  きではないか?(露木)
  戦略的にやりましょうという事で、政府、文科省を
  あげての取組みを始めた。企業との連携があるので
  企業も入れ小畑さんのような高専側の有識者もいれ
  て両側で意見を集約して人材をつくろうというと。
                     (河村)
 ・ドイツのマイスター制度の様に『本物の技術者を作
  るんだ』という一本の旗を立てると良いのでは?
                     (露木)
  そのまま日本に導入するというわけにはいかない。
  (しかも)高専制度は世界から見て大変ユニークな制
  度で、しかも世界から注目されつつあるもの。日本
  企業にとってもなくてはならない制度なので、これ
  を何とか世界標準にしたい(小畑)
 ・国立だから、国がしっかりイニシアチブをとって、
  そういう方向へもっていくべき(露木さん、かなり
  言ってくれている)
 ・海外へ展開する場合の課題は学位の問題。専攻科を
  出ても学位が簡単にもらえない事が海外から見て問
  題。高専に学位授与権を与えて欲しい(小畑)。
  大卒でもけっこういい加減な学士がいますからね
          (露木さん、上手いフォロー)
 ・中学を出て頭の柔らかいうちから真摯に努力してい
  る子が評価されるようにもっていきたい(河村)
 ・時代に合わせた新しい分野、学科、科目、そういっ
  たものに対する予算措置は?(露木)

  これからそういう新しい事に挑戦しようとする高専
  には支援する予算をつける。ロボットについては前
  からやっているが、これからは情報セキュリティや
  パイロット、航空整備の人材不足などに力を入れよ
  うとしている。(河村)

 ・企業や社会全体が要求しているものにいかに柔軟に
  対応していくかという事が今後高専の生き残る道だ
  と思うが(露木)

  情報セキュリティー関係は中学卒業後の頭の柔らか
  い子にまさにぴったりの分野で、高専がリードして
  いくべきと思っている。(小畑)

 ・一方『大学改革』も進められており。産学連携など
  高専の取り組みと同じような事を考えているが?
                     (露木)

  高専独自のカリキュラムなりを検討していかなけれ
  ばならない。農工連携は現在の高専ではやれていな
  い。農業の六次産業化が言われているが、そういも
  のに技術を入れていく事が必要。(河村)
  北海道は広大な農地をもっているので、北海道の高
  専でそういう学科が出来ればいいなと個人的には
  思っている(小畑)

 ・海外大学との連携、高専制度の海外への導入の一番
  の問題点が学位授与権が無い事。又、高専がいかに
  柔軟に時代に対応していかなければならないか、と
  いう事が良く分かりました。(露木)